ホームページのつぼ
 
1.チラシとホームページ
2.ホームページって自動販売機なの?
 
 
 ホームページってどうすればいいの?
 

その2 ホームページって自動販売機なの? Vol.2


「ホームページで商品を売りたい。」そんな仮想店舗を開きたいという要望は 今、どんどん増えています。そこで聞かれるのがどうすれば商品が売れますか? という質問。 そんな時には「ホームページをどう作るかよりも、まず運営に無理がないかど うかを考えてほしい。」と言います。
問い合わせや注文へのフォローがきちん とできるか?商品の更新が実際の店舗と同じようにできるか?ということです。 でもそんなことを言うと、「えっ!ホームページって勝手に儲けてくれるんじ ゃないの?」などと言われます。ホームページって自動販売機なのでしょうか?

ホームページは自動的に儲けてくれるのか
自動販売機かどうかは別として、要するに自動的に(=何もしないで)儲けて くれるのかどうかですが、商品自体がよほど差別化できるようなものでない限 り、無理だと思います。あなたの商品は、他では売ってないような商品ですか? もしどこでも手に入るような商品であるならば(ほとんどがそうだと思います が)、あなたのビジネスを差別化するのは、商品ではなくて、あなた自身では ないでしょうか?
つまりそれは「親切かどうか」とか「説明に信頼感があるか どうか」とか普段、あなたがやっていることだと思います。ウェブでも同じで はないでしょうか。

つまり
(1)商品の説明をわかりやすく、親切に行うようなページを作る。
(2)信頼感が増すにはどうすればよいか考える。

ということかと思います。

あたりまえですね。 では、そのようなページを一度作ってさえおけば、もう手を加えなくても、 ホームページが勝手に儲けてくれるでしょうか?もしそうなら、それはそれで 自動的に儲けてくれると言えるかも知れません。

答えは、Yesでもあり・・・Noでもあり・・・。

ある酒屋さんのホームページの話ですが、3年間全く更新していません。 商品の説明は、結構詳しく、しかも熱っぽく語られています。でも1度作って しまったあとは全く手を加えていないのです。その効果はどうでしょうか? 実はたまに注文が来ます。経費はほとんどかかっていませんので、単純に言う と一応黒字なのです。これなら勝手に儲けていると言えるでしょうか? 確かに副収入にはなっています。でも儲かっているとは言えません。

「ゲームの攻略法」を有料で売るサイトを作ったところ、情報をほとんど更新 しないにもかかわらず、結構売れたという例もあります。もちろんリピート客はいませんが、インターネットなので一元客だけでも毎日の飲み代くらいには なったようです。なかなかのものですね。これも勝手に売上が上がっているホームページかも知れませんが、実は食べていけるようなレベルではありません。 そもそも長続きしませんでした。

ということですが上記例は、どちらかというと稀な例で、やはりほったらかしに しているホームページでは何も生んでいないケースが多いようです。あえて言う ならば勝手に副収入を稼ぐ程度のホームページは稀に存在しても、儲けていると なると、ないのではないでしょうか?

ただ、楽をして、ちょっと収入が増える程度でいいという割り切りがあるなら挑戦してもいいかも知れませんが・・・。
いずれにしても一元客相手の商売に なりやすい?かも知れません。現実の商売でもそういう商売はありますね。 一元客相手の商売、リピート客の利用はほとんどないお店とか・・・。
もう少し事例を見て、また考えてみたいと思います。

自動販売機ビジネスは全然自動じゃない
ところで現実の自動販売機のほうは、果たして自動的に儲けていると言えるのでしょうか?
それを考えてみますが、 その前にまず、そもそも自動販売機ってどんな商売なのかについて考えます。

売っているものとしては、「たばこ」や「お酒」、「ジュース」などがすぐに 思いつきますが、他にはどんなものを売っているのかサーチエンジンで「自動 販売機」というキーワードで調べてみました。
すると「洗面用具」や「下着」 (主にホテル向け)、「アイスクリーム」、「チケット」、「切手」、 「スナック菓子」、「アダルト向けグッズ」などもあります。中には変り種 自動販売機を紹介しているホームページまであって、こういう情報が気軽に得られるのもインターネットの良さかなとあらためて思ったりしました。本題に戻りますと、実にいろいろなものが売られています。 ただ、よく見ると商品の傾向が見られます。
自明の結論かも知れませんが、 「小さい」、「安い」、「説明の必要がない」、「長く使いつづける商品ではない (メンテナンスの必要がない)」、さらに「購入したらすぐ使う商品」といった傾向です。
あなたの会社の商品は、この条件に合ってますか?

また自動販売機の設置営業をやっていた人に聞きますと、自動販売機で大切なのは 設置する場所だそうです。そりゃそうですよね。ビジネスホテルの中には 洗面具やお酒の販売機があった方がいいでしょうし、ジュースなら人通りの多い ところがいい。商品に応じた最適な設置場所があるのは当然でしょう。
ただよく考えてみると、場所が大事というのは自動販売機だけではありません。 現実のお店だってそうです。ビジネスホテルの中には自動販売機がなくても 、コンビニがあればそれでいい訳だし・・・。だから場所というのは自動販売機に 限った条件ではありません。

そう考えていきますと、自動販売機で大切なのは、やはり商品の選択でしょうか。先の自動販売機向きの商品の傾向から考えますと、インターネットでは、「購入したらすぐ使う」という点が実現が難しいかも知れません。商品が情報そのもののなら可能かも知れませんが、すぐに使いたい情報なんて、何か思いつきますか?

さて、いよいよ自動販売機ってほんとうに文字通り「自動=手間」がかからないのかについて考えます。
まず自動販売機って設置している人がマシンを購入するのでしょうか?また、その人が商品のラインナップを考えたりするのでしょうか?それらの答えは多くのケースでNO!だと思います。
自動販売機は、マシンそのものはメーカーが生産し、中身(=商品)の供給はベンダーと呼ばれる卸売り業者が行い、かれらの負担で設置することが多いようです。もちろん中身(=商品)そのものの生産は別のメーカーが行っています。ベンダーは、商品ラインナップの選択から、在庫切れのないような供給体制まで全部やってます。集金までやってたりします。
つまり自動販売機を設置している人(厳密には場所だけ貸している人がほとんど)は、何もやってないのです。多くの場合、価格決定権さえ持っていません。
自動販売機というのは、要するにあなたの商売じゃなくて、大手のベンダーがやる商売なのですね。

さて、この大手ベンダーは、いつも同じ商品を並べているのでしょうか?きっと季節や売れ筋を考えてラインナップを変化させているのではないでしょうか?そう考えると、自動販売機って、実は全然自動じゃなくて、商品の受け渡しと決済だけ自動で、後は結構手間がかかっている商売なのかも知れませんね。

自動的に儲けているように見えても結局誰かが手間をかけている。
さて、インターネットの中で感覚的に自動販売機の商売と似ているものもあります。大手がやっている商品販売のホームページを、あなたのサイトからリンクする?あるいはあなたのサイトの中にちょっとした商品説明コーナーと販売受付コーナーがあって、実はそこは大手のホームページの一部である?さらに、あなたのサイトからの注文については、大手は若干の手数料をあなたに支払うわけです。このビジネスモデル(かどうかわからないけど)は結構前から存在します。これなら勝手に儲けていると言えそうな気がします。でもあまり儲かったという話は聞きませんが・・・。

結局のところ自動販売機的な運営であっても、あなたは手間をかけていないかも知れませんが、別の誰かが手間をかけているのです。当然手間をかけた方が儲けているのでしょう。自動販売機の「自動」という言葉を誤解しちゃいけないんですね。儲けるための努力は自動なんかじゃ全然ないんです。最終的に考えないといけないのは、あなたのビジネスをやるためのホームページなのか、それとも他人のホームページビジネスに乗っかるのかという選択でしょう。言い換えると、あなたがメインのビジネスをやりたいのか、副収入を期待しているのかどちらなのかということです。

仮にメインのビジネスを考えているなら、ちゃんと人が対応するホームページを考えた方がよいと思います。商品の魅力をちゃんと訴えて、問い合わせが来たら、即注文につながらなくても丁寧に答えてあげる(=ホスピタリティーの問題)現実のあなたのお店と同じ感覚で、いいんじゃないでしょうか。

おわりに
「ホームページのつぼ その1」で書きましたが、インターネットは特殊な世界でも、常識が通じないところでもなく現実の世界と同じ考え方が通用する世界だと思います。従って、ホームページは、現実のショップと同じはずです。
現実のショップには店員さんがいて、必要なら商品の説明をしてくれるお店と、人がいないショップ(=自動販売機)がありますよね。だからホームページでも、その両方があってもいいということになります。
ホームページにも、機械が勝手に何かやっているホームページと、ちゃんと人がメンテナンスをしたり、受け答えしてくれるホームページとがあるんですね。
でも、機械が勝手に何かやっているように見えても、儲かっているなら、実は手間がかかっているのだと思います。

結局のところ、ホームページで商品を売るというスタイルにはいろいろありますし、いろんな人がいろんなことを考えてきましたが、オーソドックスなスタイルに近いものが比較的うまくいっているのではないでしょうか?インターネットだろうが、現実のお店だろうが、信頼のあるお店で、信頼のある人から買うということは同じだと思います。 信頼感を得るために手間をかけるということですね。運営に無理があると難しいと思います。

無理をすれば信頼を失う・・・。自戒を込めて書かせていただきました。。

 
   
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